イベント2019.07.31
循研で「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しました!循環器病研究所では7月28日に高校生25名を迎えて「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しました。
「ひらめき☆ときめきサイエンス」は科研費による研究の面白さを知ってもらうための日本学術振興会の事業で、今回は「血管の謎に迫る! –しなやかな大動脈と、もろい大動脈を見る–」と題した研究体験プログラムを実施しました。
大動脈の概要説明につづいて大動脈疾患研究がどのように進むかを紹介し、ブタ大動脈を触って大きさや弾力を実感してもらいました。また、超音波診断装置の原理と使いかたを紹介した後、ブタ大動脈や参加者自身の血管を観察しました。さらに、ブタ大動脈を使って壁強度測定、組織染色、顕微鏡観察で正常な大動脈と異常な大動脈を比較する実験を行いました。
参加高校生からは大変好評でした。以下、その感想を抜粋します。
・今まで特に大動脈や血管について詳しく考えたことは無かったので、このような機会をいただき、また貴重な体験をさせていただき、より自分の医学に対する興味や知識を広げることができたので良かった。特に循環器系の分野には興味があったので、本格的な体験をさせたいただき、自分の研究意欲を高めることができました。
・普段はできないような実験ができてよかったです。研究の楽しさに気づくことができました。説明はとても分かりやすくて楽しかったです。先生方もとても優しく笑顔で接してくださって嬉しかったです。
・学校では紙を通して教わることばかりで、今日のように自分の手で実験して、まとめて、結果を見て、発見してといったように研究というものの楽しさが分かりました。
・初めて超音波検査をして楽しかったです。大動脈についての知識も今までは全くなかったけれど今日の実習や話を通して,大動脈のしくみや性質がよく分かりました。大動脈には強さを保つ部分と弾力を保つ部分があって、もろさはそれによって変わると言うことが分かりました。普段体験出来ないような実習や機械を扱うことができてよかったです。
・ブタの正常な大動脈と異常な大動脈について、実際に触れたり実験したりして、その違いを実感しました。またエコーを用いて、自分の体のいろいろな部分を見て、動脈が拍動していることが分かり、とても面白いと思いました。顕微鏡やエコーと言った普段は使わない器具を使わせていただき、貴重な経験となりました。本当に楽しかったです。
・大動脈をひっぱったり触ったり、エコーで見たりして、全部見たことのない初めての経験で、とても面白かったです。改めて医学の道にすすみたいと思いました。
・普段は入れないような場所や、触れない物に触れることができ、貴重な体験ありがとうございました。将来どうしようか迷っていたので、視野に入れて日頃から頑張りたいと思います。
本プログラム実施にあたり、ご協力くださった皆様に御礼を申し上げます。
(循研 青木浩樹)