業績2021.08.17
板家直樹先生の論文がNutrients誌へAcceptされました!<タイトル>
Nutrition Status and Renal Function as Predictors in Acute Myocardial Infarction with and without Cancer: A Single Center Retrospective Study
<著者>
Naoki Itaya, Ako Fukami, Tatsuyuki Kakuma and Yoshihiro Fukumoto
<雑誌名>
Nutrients 2021, 13(8), 2663
<論文要旨>
急性冠症候群(ACS)を始めとした冠動脈疾患の発症機序は動脈硬化が原因となっています。担癌患者でもACSを発症しますが、その機序が非担癌患者と同様なのかは明らかにされていません。
我々は2014年-2019年に当院でACSに対して緊急経皮的冠動脈インターベンション術(PCI)を施行した患者を、後方視的に担癌患者群と非担癌患者群に分類し、臨床的評価を行いました。
担癌患者群では非担癌患者群と比較して、より高齢で低体重、より高度な腎機能障害があり、低栄養状態であることがわかりました。さらに癌の有無、年齢及びPCI時の血管内超音波で計測したプラーク面積でこれらを4群に分けて検討を行ったところ、低栄養や腎機能障害が担癌患者のACS発症に関連しており、特に低栄養状態が担癌患者と非担癌患者との大きな違いであることを明らかにしました。
板家先生、おめでとうございます!