業績2021.08.19
足達寿先生の論文がEnvironmental Health and Preventive Medicine誌にAcceptされました!<タイトル>
Correlation between estimated plasma remnant-like particle cholesterol and vegetable fat intake in Uku town, Japan
<著者>
Hisashi Adachi, Tatsuyuki Kakuma, Mika Enomoto, Ako Fukami, Sachiko Nakamura, Yume Nohara, Nagisa Morikawa, Akiko Sakaue, Maki Yamamoto, Yoshihiro Fukumoto
<雑誌名>
Environmental Health and Preventive Medicine
<論文要旨>
レムナントリポ蛋白コレステロール(RLP-C)は、動脈硬化惹起性の強いコレステロールであることが知られていますが、このマーカーを常時、測定することは稀です。そこで、我々は簡便な方法で、このマーカーの高値の基準値(7.5mg/dL以上)を簡潔に予測することが出来ないかを検討しました。対象は、2019年に宇久町検診を受診した226名です。我々は下記の計算式で、推定RLP-Cを求めました。
RLP-C(推定値)=総コレステロール-LDLコレステロール-HDLコレステロール
ROC曲線を用いて、この簡単な引き算で得られたRLP-C推定値の7.5mg/dL以上のカットオフ値を求めたところ、22という推定値が、ちょうど7.5mg/dLに相当することが分かりました。
さらに、栄養調査の結果から、植物性脂肪の摂取量が多い人ほど、RLP-Cが低くなり、宇久住民の中で特に大豆製品を多く摂取する人ほどRLP-Cが低いことが示されました。
宇久町検診から生み出された貴重な知見です。
足達先生、おめでとうございます!