業績2022.10.28
阪上暁子先生の論文がHeart and VesselsにAcceptされました!<タイトル>
Improvement of physical activity significantly reduced serum hepatocyte growth factor levels in a general population: 10-year prospective study
<雑誌名>
Heart and Vessels
<論文要旨>
Hepatocyte growth factor (HGF) は、肥満がある人で上昇するサイトカインです。我々は以前、HGFはインスリン抵抗性やメタボリック症候群と有意に関連していることを報告しました。しかしながら、身体活動量(PA)がHGFに及ぼす影響は分かっていません。そこで、我々は、一般住民を対象に10年間の経過からCVDへの進展と共に、HGFとPAの関連を分析しました。
1999年の田主丸検診受診者1,320名のうち、903名(男性341名、女性562名)が2009年の検診を受診しました。PAに関しては、1999年はBaecke questionnaireを用いて評価し、2009年は簡易評価表を用いました。PAのグループを4つ(stable low PA, increased PA, decreased PA, stable high PA)に分け、PA とHGFの10年間の変化を調べました。
年齢、性別で補正した分析の結果、HGF レベルは、PAが増えた群は、PAが低いままの群より有意 (p=0.038)にHGFが低下し、CVDの発症が有意(p=0.012)に少なかったことが分かりました。我々の結果から、PA レベルが改善するとHGFレベルが下がり、CVD進展を減らす可能性を示唆しました。
阪上先生、おめでとうございます!