お知らせ2019.04.18
国内初、ロボットPCIを施行しました!2019年4月12日、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)ロボット「コーパス(Corpath GRX)」を導入し、国内初、ロボット補助PCIを施行しました。
2症例に治療を行い、1例は右冠動脈の高度狭窄病変に薬剤溶出性ステントを留置し、もう1例は前下行枝のステント内再狭窄に対し薬剤コーテッドバルーンでの治療を行い、いずれもロボット下に治療は成功しました。
コーパスは、2018 年6 月に国内の臨床使用に対する認可が決定されたもので、本学大学病院に国内第1号機が導入されました。
すでに多施設共同試験PRECISEで、術者の被爆は95%も減少し、単純~中等度病変であれば手技成功率が用手的なカテーテル操作と同等であることが示されています。
カテーテル治療では、術者の被爆線量や鉛入りのプロテクターの荷重が課題となっています。コーパスは術者がプロテクターを着用せずに着座で操作が可能となるため、体力的なストレスが軽減されることも特徴で、術者の通常立つ位置も空くため防護用衝立をもってくることができ、助手の被曝量軽減も期待できます。女性PCI医にとっても朗報です。
また、ワイヤーの先端方向を確実に回転させることができること、ステントやバルーンの位置決めを1mm 単位で行えること、術者の操作によって誤ってワイヤーなどが移動することがないこと。など、技量格差のない治療を提供できることが期待されます。
今後も日本のロボティックPCIを牽引していけるよう症例を重ねていきたいと考えています。